【管理会社任せは危険?】マンション修繕・業者選びの判断軸
2026年02月28日(土)

愛知県名古屋市南区にて、外壁・屋根塗装・防水工事を行っております、
の近藤です!
マンションの大規模修繕では、施工業者の選び方には慎重さが求められます。相見積もりを取り始めた段階では、多くの理事会・管理会社様がぶつかる壁もあります。それは「施工会社が提案してくれた内容の妥当性を適切に判断できない」という問題です。
基本的に、工事項目や数量、仕様の違いが見えないと、比較軸は作れないものです。さらに、管理会社任せにするのは危険です。意思決定が早く見える反面、後から「説明不足」「追加費用」「責任の所在」で揉めやすいのがマンション修繕の難しさと言えます。
そこで今回のお役立ちコラムでは「見積もり・提案書の読み方」と「揉めどころの潰し方」について整理しました。比較軸のポイントを抑えられますし、現地診断や相談がスムーズに進みやすくなるでしょう。
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管理会社任せが危険になりやすい理由
管理会社の提案だからといって、無条件に「悪い」とは決めつけられません。
ただ「意思決定の材料が不足したまま丸投げ」するのは失敗リスクを高めるだけです。管理組合側の説明責任を果たせず、後日の紛争コストが跳ね上がりかねません。最初にやっておきたいのは「役割」と「決裁」の線引きです。
危険なのは「情報の非対称」と「責任のズレ」
修繕は専門領域が広く、発注側が仕様・数量を把握しないまま進むと、比較できません。そうすると妥当性よりも「自信を持って言い切っているように聞こえる提案」が通りやすくなるものです。
利益相反・選定プロセスの透明性が争点になる
国土交通省では、工事発注等で利益相反等に注意し、適正に行う必要性を示しています。設計監理方式の活用など、透明な選定の重要性を情報提供しているほどです。
また、管理会社に丸投げをして起きやすいトラブルとして、以下のような内容が懸念されます。
- 選定理由が説明できず、総会で否決・再選定
- 仕様が曖昧で、追加費用の根拠が争点化
- 「誰が何を確認したか」が残らず責任不明確
参照:マンション大規模修繕工事の発注等の適正化について(国土交通省)
見積もり・提案書の読み方とは?比較軸はここで作る
見積もりは合計金額ではなく「範囲・数量・仕様・調査・保証」で読むのが基本です。ここが揃うと、管理会社提案も施工会社提案も、同じ物差しで比較できるようになります。以下、チェックしておきたい項目と見方のポイントを表にしました。
| チェック項目 | 見方のポイント |
| 範囲 | 除外項目が明記されている |
| 数量 | 算出根拠(図面・実測)が添付される |
| 仕様 | 工法・下地処理・検査が具体的 |
| 調査 | 事前調査の内容と範囲が明確 |
| 保証 | 対象・年数・免責が書かれている |
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トラブル回避は「追加費用・工程・支払条件」を契約で潰す

修繕トラブルで多く見られるのは、技術よりも運用に関することです。工事が始まる前に、追加費用のルールと支払条件、監理体制を言語化すると揉めにくくなります。
また、追加費用は事前承認の手順を条文化しておくと安心です。どのような建物でも「想定外の劣化」は起き得ます。だからこそ、追加工事は書面の見積提示→発注者承認→着手の順で固めておくのです。
住民対応と品質条件をセットで管理
騒音・臭気・動線制限はクレームに直結する要素です。工程表に、周知方法・連絡体制・検査日を入れておきましょう。品質条件(乾燥、養生、検査)も工程に紐づけるのがポイントです。
トラブルを防ぐ契約前の「最低限の運用」
マンション修繕は関係者が多く、口頭判断が積み重なると、追加費用や説明不足で揉めやすくなるものです。契約前に、最低限以下の3点だけは文章で決めておくと、トラブルの芽を先に潰せます。
- 追加工事の承認フロー(書面・決裁者)
- 定例会議の頻度、議事録の保管
- 検査タイミング(中間・完了)と是正期限
業者選定の進め方は?方式を決めて、現地診断で絞る

発注方式と比較軸が決まれば、業者選定は揉めにくく、稟議も通りやすくなります。
発注方式について。設計監理方式か責任施工かを先に選ぶ
透明性を重視するなら、診断・設計・工事監理を分ける設計監理方式が有効と言えます。国交省の情報提供でも、設計コンサルタントが技術資料を作成し、意思決定を支援する枠組みが示されています。
ヒアリングは「比較できる質問」に統一する
同じ質問を全社に投げ、回答の差で判断しましょう。仕様と体制で客観的に比較します。たとえば質問の一例として、以下の内容があげられます。
- 数量は実測か、図面換算か
- 下地補修の想定と単価根拠
- 保証の対象範囲と免責
- 監理・検査の体制(誰が、いつ確認)
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施工会社の信頼性は「許可・保険・現場体制」で見抜ける

見積もりの比較軸が整っても、施工会社の土台が弱いとトラブルは防げません。マンション修繕は金額も規模も大きく、工事中の事故や近隣・居住者対応も発生します。
そこで最終判断をする際には、提案の上手さより「会社として最低限の要件を満たしているか」を確認します。ここを押さえると、管理会社任せでも理事会側の説明が通りやすくなるのです。
建設業許可は「ある/ない」より「業種」と「名義」が重要
一定規模以上の建設工事を請け負うには、建設業法にもとづく許可が必要です。マンション修繕では該当するケースが多いため、提案書に
- 許可番号
- 許可の種類(知事/大臣)
- 許可業種(防水、塗装、とび・土工など)
を明記させましょう。
名義が元請なのか、実作業の会社が別なのかも確認しておきたいポイントです。
保険は「事故が起きた時の支払い能力」そのもの
工事中の落下物、第三者のケガ、共用部の破損など、ゼロにできないリスクがあります。請負業者賠償責任保険などの加入状況、補償範囲、免責の有無は必ず確認し、可能なら証券(加入証明)まで提示させましょう。
「何かあったら対応します」だと、責任が曖昧になり揉める危険性があります。
現場体制は「担当者固定」と「検査の役割」で差が出る
良い会社ほど、現場責任者の氏名・連絡体制・検査のタイミングが最初から具体的です。一方、窓口が頻繁に変わる体制は、説明不足や是正遅れの原因になります。最低限、次の3点を提案書に落とし込むといいでしょう。
- 現場責任者(代理人)の固定と不在時の連絡系統
- 中間検査/完了検査の実施者と是正期限
- 協力会社(下請)の範囲と、追加投入時の事前申告ルール
FAQ|マンション修繕で管理会社任せにしてよいか、業者選びの判断軸についてよくある質問

マンション修繕では「管理会社に任せておけば大丈夫なのか」「どこまで理事会が関与すべきか」で悩むケースが多く見られます。ここでは、業者選定の場面で特によく出る疑問を整理します。
Q.管理会社に任せていれば、理事会は責任を問われませんか?
いいえ。最終的な説明責任は理事会・管理組合側に残ります。
管理会社はあくまで支援・代行の立場であり、発注判断の主体ではありません。選定理由や比較の根拠を説明できないと、総会で否決されたり、後日のトラブルにつながる可能性があります。
Q.相見積で金額が大きく違う場合、安い会社を選んでも問題ありませんか?
金額差の理由が説明できない場合は危険です。
範囲・数量・仕様・調査内容が揃っていないと、単純な価格比較は意味を持ちません。安い見積が「工事項目が抜けているだけ」というケースも多く、後から追加費用が発生しやすくなります。
Q.専門知識がなくても、業者選びで最低限見るべき点はありますか?
あります。比較軸を限定すれば判断は可能です。
施工方法の細部まで理解する必要はなく、範囲・数量の根拠、調査の有無、保証内容、現場体制が書面で整理されているかを見るだけでも、提案の質は見分けやすくなります。
株式会社近藤が伝えたい|管理会社任せで後悔しないマンション修繕の業者選び

マンション修繕で失敗が起きやすいのは、「誰かに任せたつもりで、判断材料を持たないまま決めてしまう」ケースです。管理会社任せが必ず悪いわけではありませんが、比較軸や選定理由が整理されていないと、説明不足・追加費用・責任の所在で問題が表面化しやすくなります。株式会社近藤では、こうした構造的なリスクを避ける考え方を重視しています。
重要なのは、合計金額ではなく、範囲・数量・仕様・調査・保証といった共通の物差しで提案を並べることです。これができれば、管理会社提案であっても施工会社提案であっても、理事会として納得のいく判断がしやすくなります。業者選定は「技術の優劣」よりも、「説明できる状態をつくること」が成功の分かれ目と言えるでしょう。
マンション修繕の業者選びで迷ったときは、判断材料を整理するだけでも方向性が見えてきます。問い合わせフォームからのお問い合わせ、メールでのご相談、電話でのご相談、ショールームへの来店など、ご都合に合わせてプロタイムズ名古屋南店/株式会社近藤へご相談ください。管理会社任せに振り回されず、後悔しない修繕判断を一緒に整えていきましょう。
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