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【比較】プラチナリファインとフッ素塗料、どちらが長持ちする?耐候試験から検証
2025年11月12日(水)

愛知県名古屋市南区にて、外壁・屋根塗装・防水工事を行っております、
の近藤です!
外壁塗装の検討時「やはりフッ素塗料」と判断した方もいるかもしれません。高耐候・高耐久の代名詞として、長年、公共施設や大型建築に採用されてきました。ただ、近年では従来のフッ素を上回る耐候性と遮熱効果を両立した塗料も登場しています。たとえばアステックペイントのプラチナリファインシリーズです。
そこで選択をする際にむずかしくなるのが「どちらが本当に長持ちするのか?」という疑問が出てきます。
塗料選びでは、塗料の耐用年数を重視したいところです。その他にもメンテナンス回数・防汚性能・トータルコストまで考慮しなければなりません。そこで今回のお役立ちコラムでは、フッソ塗料とプラチナリファインについてくわしくお話しします。
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超低汚染プラチナリファイン2000Si-IRのメリットとは?ただのシリコン塗料とは違う優れた機能性
フッ素塗料の特徴

フッ素塗料は数ある塗料の中で、ハイグレード塗料という位置づけがされています。塗装のプロとしてどのような評価をしているかお話しします。
強い炭素とフッ素の結合が生む高耐候性
高い耐久性を生み出しているのは、炭素とフッ素の強固な結合による高い紫外線耐性です。分子結合が非常に安定しているため、紫外線による分解が起こりにくい強さを有しています。実際、一般的な住まいだけではなく、官公庁や学校のほか橋梁などにも採用されているのです。頻繁に塗装工事ができない、メンテナンス周期を伸ばしたい建物に適しているのです。
プラチナリファインの特徴

フッ素塗料の耐候性を超えるだけでなく、防汚・遮熱性能を両立している点が評価される理由となっています。
耐候年数21〜26年相当
アステックペイントが公表しているデータとして、促進耐候性試験で約21年〜26年相当経過後も、光沢保持率80%以上を保持しています。
劣化要因に対し、独自技術によって劣化要因である紫外線や雨風に対抗できるのです。完全交互結合型フッ素樹脂は結合が強く、さらに、劣化に強い無機成分の特殊強化剤を固着させています。このような技術によって、フッ素塗料を上回る、長期美観保持性能を備えているのです。
遮熱・防汚性能が高く環境負荷も低減
高い遮熱性能を備えています。特殊遮熱無機顔料が「アステック標準色8113トゥルーホワイト以外の全色」で使用されているのです。
また、近赤外線を反射する、特殊な塗膜を形成します。そのため温度上昇を食い止められるのです。真夏になると屋根の温度は上昇します。理由は太陽光に含まれる近赤外線です。反射するわけですから、屋根の温度上昇を食い止められます。
そのほか、防汚性能の高さも強みです。親水性無機成分が汚れを浮かせて、雨水で洗い流すセルフクリーニング効果を発揮します。
また、一般的な塗膜は経年変化で目に見えない孔が生まれるのです。水分や油分が侵入することで、黒ずみや藻やカビが繁殖しやすいのです。
プラチナリファインは分子密度が高く、小さな孔があまりありません。そのため汚染物質が侵入しにくいのです。
参照:アステックペイント超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
コストの比較

フッ素の費用と耐用年数は約3,000〜5,000円/㎡で約15〜20年、一方プラチナリファインは約4,800〜5,500円/㎡で、約18〜22年です。ただし、現場条件で変動します。
コストパフォーマンスを考えると、プラチナリファインのほうが良好と言えるでしょう。ただし、初期費用を抑えられるのはフッ素です。
プラチナリファインの評価
プラチナリファインは、メーカーであるアステックペイント社が長年研究を重ねて開発した高性能塗料です。
とくに遮熱分野では業界トップクラスの実績を持ち、一般住宅から大型施設まで幅広く採用が進んでいます。
全国3,500社を超える加盟施工店がこの塗料を取り扱っており、販売方式は認定店限定の直販制です。
そのため、すべての業者が自由に仕入れできるわけではなく、メーカーによる品質管理体制が保たれています。
さらに、アステックペイントでは施工技術研修と認定制度を設けており、修了した職人・企業のみが正式に施工を担当できます。
このような制度設計によって、塗料の性能を安定して引き出せる仕組みが、他の一般的なフッ素塗料との大きな違いです。
フッ素塗料の評価
フッ素塗料は塗料でも最高級グレードに位置づけられます。耐候性・防汚性・防カビ性など、すべての性能のバランスが良好です。
シリコン塗料と比較してもツヤは長持ちしますし、チョーキング現象や退色も起きにくいのもメリットと言えます。黒ずみや藻やカビの発生も抑えられるのです。
一方で取り扱いのむずかしさがあります。塗膜は非常に硬く緻密で、塗り替え時に上塗り塗料の密着を妨げる傾向があります。密着性を確保するには、サンドペーパーなどによる研磨(足付け)と、専用プライマー(密着促進下塗り)の使用が必須です。工程を省けば、早期の剥離が発生するリスクもあります。
高耐久・高美観を長く維持したい方には最適ですが、施工業者には施工知識と下地処理技術が求められます。
両方とも耐候性・コスパ・防汚性が良好
両方とも高耐候性を誇ります。プラチナリファインは、アステックペイント社の、最上位グレード塗料です。キセノンランプ試験で、21〜26年相当の耐候性能が確認されています。ただし、実環境での耐用年数は施工条件で変動します。
また、無機成分をハイブリッド化した塗膜構造です。汚染物質や排気ガスによる黒ずみを雨で洗い流すセルフクリーニング効果も備えています。これによって、美観維持性も長期的ですし、遮熱性による温度上昇抑制効果も得られる点がメリットです。
対して一般的なフッ素塗料は、同試験でおおよそ15〜20年相当となります。約5年分の耐候性能の差が出ているのです。また、表面に汚れが付着しにくい低摩擦性や親水性も備えています。
再塗装・コスト・遮熱の課題
一方で両方とも、塗膜の硬さというデメリットがあります。弾力性がないために、ヒビが発生するリスクもあるのです。また、塗膜の耐久性が低下していないと、塗料の密着性が悪いという点も懸念材料となっています。再塗装時には、密着性を高めるため、下地の研磨や密着プライマー処理が必要です。
また、一般的なフッ素塗料には、遮熱性能は備わっていません。真夏の遮熱対策を考えるとこの点は留意しておいたほうがいいでしょう。
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長寿命な屋根塗装用塗料の選び方と優良業者の見極め方|失敗しない塗装工事のために
FAQ|プラチナリファインとフッ素塗料についてよくある質問

プラチナリファインとフッ素塗料は、どちらも高耐候・高耐久の塗料として人気が高く、比較検討される方が非常に多い塗料です。実際に外壁塗装や屋根塗装を検討する際、「どちらがより長持ちするのか」「コスパはどうか」といった質問を多くいただきます。ここでは施工現場の視点から、よくある疑問にお答えします。
Q.耐候性はどちらが高いですか?
A.耐候性はプラチナリファインの方が上です。アステックペイントの促進耐候試験では、21〜26年相当の耐候性能が確認されています。一般的なフッ素塗料が15〜20年相当であるのに対し、約5年ほどの差が見られます。
Q.遮熱効果に違いはありますか?
A.はい、大きく異なります。フッ素塗料には遮熱機能が基本的にありませんが、プラチナリファインは赤外線反射顔料を使用し、屋根表面温度を最大13℃低下させる実測結果があります。特に夏場の省エネ効果を求める方にはおすすめです。
Q.メンテナンスサイクルはどのくらいですか?
A.プラチナリファインは約18〜22年、フッ素塗料は15〜20年が目安です。ただし、立地条件(海沿い・日照・積雪など)や下地の状態によって前後します。いずれも10年を過ぎた頃に点検を受けておくと安心です。
Q.再塗装時に注意すべき点はありますか?
A.両方とも塗膜が非常に硬いため、再塗装時には下地研磨や密着プライマーの使用が欠かせません。施工店による下地処理の技術差が結果に直結するため、経験豊富な施工業者を選ぶことが重要です。
Q.コストを重視するならどちらが良いですか?
A.初期費用を抑えたいならフッ素塗料、長期的なトータルコストを重視するならプラチナリファインです。プラチナリファインは初期費用がやや高いものの、再塗装回数を減らせるため20年間のメンテナンスコストでは約3割の削減が期待できます。
近藤が提案する「長持ち塗装」の最適解

外壁塗装で重要なのは、塗料の性能を最大限に発揮できる施工品質です。
プロタイムズ名古屋南店/株式会社近藤では、プラチナリファインとフッ素塗料それぞれの特性を熟知した職人が、下地調整から乾燥管理まで徹底し、塗膜本来の耐久性を引き出す施工を行っています。
塗料選びに迷われる方には、建物の環境・立地・予算に合わせた最適プランをご提案。実際の試験データや施工実績をもとに、長期的に後悔しない選択ができるようサポートします。プラチナリファイン・フッ素塗料のどちらが最適か、まずは株式会社近藤までお気軽にご相談ください。
お問い合わせフォーム、メール、お電話、またはショールームでのご来店をお待ちしております。
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